チームスカイ（2014）

2010年創設、イギリス拠点のUCIプロチーム。メインスポンサーは、イギリスのテレビ局「ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング」。5年以内のイギリス人初のツール・ド・フランス総合優勝者の輩出と、国内ロードレースのレベルアップ等を目標に掲げ結成。反ドーピングの姿勢を明確にし、過去ドーピング陽性となった選手とは契約しないなど、徹底している。

クラシックハンターとして実力を持つ エドヴァルド・ボアソン・ハーゲン（ノルウェー、チームスカイ） photo:CorVos
これまでのプロチームとは一線を画す斬新なチーム運営、 最先端のトレーニングと緻密なレース戦略によってレース界を席巻。2012年ブラドレー・ウィギンズ（イギリス）によって、目標の1つであるツール制覇を早くも達成。さらにそのタイトルはチームメートのクリス・フルーム（イギリス）に受け継がれ、異例のスピードで最高レベルのプロチームへと上り詰めた。ジャパンカップには昨年初参戦。優勝こそ逃したものの、終盤までレースを積極的に展開し、若手のジョゼフ・ドンブロウスキー（アメリカ）がU23最優秀選手賞を獲得。トッププロチームの実力と選手層の厚さを日本のレースファンに見せつけた。

若手スプリンターとして名を挙げるベン・スウィフト（イギリス、チームスカイ） photo:Tim de Waele2年連続2度目のジャパンカップ出場を迎えるベルンハルト・アイゼル（オーストリア、チームスカイ） photo:Tim de Waele


今年はリッチー・ポート（オーストラリア）がツアー・ダウンアンダーで第5ステージ優勝。エースのフルームは春先のツール・ド・ロマンディ総合優勝、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでステージ2勝するなど調子を維持していたが、ツール・ド・フランスは連続した落車によりリタイヤ。しかしブエルタ・ア・エスパーニャでその雪辱を目指し復帰を遂げている。

今年のジャパンカップでは登坂力とスプリント力を兼ね備えたエドヴァルド・ボアッソンハーゲン（ノルウェー）とベン・スウィフト（イギリス）がチームを率いる。展開によってはクライマーのイアン・ボスウェル（アメリカ）がエースを担うことになるかもしれない。2013年クリテリウム2位のベルンハルト・アイゼル（オーストリア）やスプリンターのクリストファー・サットン（オーストラリア）も揃っており、クリテリウムからレースを沸かしてくれそうだ。

出場メンバー

BOASSON HAGEN, Edvald（NOR） / エドヴァルド・ボアソン・ハーゲン（ノルウェー） BOSWELL, Ian（USA） / イアン・ボスウェル（アメリカ） EISEL, Bernhard（AUT） / ベルンハルト・アイゼル（オーストリア） SUTTON, Christopher（AUS） / クリストファー・サットン（オーストラリア） SWIFT, Ben（GBR） / ベン・スウィフト（イギリス）