2006年

ディスカバリーチャンネルの参戦によって沸いたこの年、日本人唯一のプロツアー選手である別府史之の勝利をねらう同チームの動きがレースのカギを握った。セオリーどおり万全のアシスト体制を敷くディスカバリーチャンネルの動きの影で虎視眈々と勝利をねらっていたのがサウニエルドゥバルの若手リカルド・リッコだった。

逃げ集団が捕まってから、残り2周でディスカバリーチャンネルのステイン・デヴォルデルのアタックによってレースは急展開を見せた。これに追走したのはシルベステル・シュミド(ランプレ)とリッコ。残り1周になってウラディミール・グセフ(ディスカバリーチャンネル)、ルッジェーロ・マルツォーリ(ランプレ)がこの3人に合流し、この5人によって勝利が争われることになった。2人いるランプレ、ディスカバリーチャンネルに対して1人きりと不利なリッコだったが、ゴールスプリントを巧みにこなしてレースを制した。

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リザルト
1. リカルド・リッコ (サウニエルドゥバル・スコット イタリア) 3h58'18
2. ルッジェーロ・マルツォーニ (ランプレ イタリア) S.T
3. ウラディミール・グセフ (ディスカバリーチャンネル ロシア) S.T
4. ステイン・デヴォルデル (ディスカバリーチャンネル ベルギー) S.T
5. シルベステル・シュミド (ランプレ ポーランド) +10
6. マヌエーレ・モーリ (サウニエルドゥバル・スコット イタリア) +41
7. 宮澤崇史 (チームバン 日本) +41
8. シャビエル・フロレンシオ (ブイグテレコム スペイン) +43
9. 野寺秀徳 (スキルシマノ 日本) +57
10. 福島晋一 (チームバン 日本) +57