宇都宮ジャパンカップロードレースは、日本で唯一、国際自転車競技連合(UCI)からワールドツアーに次ぐ“プロシリーズ”に認定されているレースです。1日で勝者を決める「ワンデイレース」としてはアジアNo1のレースとなります。

当レースは1992年に創設され、これまでに数々のスーパースターが参戦しています。ツール・ド・フランスでステージ優勝した選手や山岳賞獲得選手、ジロ・デ・イタリアの総合優勝者、ワールドカップシリーズ総合優勝者、世界チャンピオンと言った錚々たる選手たちが出場してきました。また、宇都宮ジャパンカップに参戦した後、「ツール・ド・フランス」などの世界のトップレースで栄冠を手にした選手たちも少なくありません。
宇都宮ジャパンカップがこうしたスター選手の参加を得られるのは、ロードレースシーズンの終盤であることや高低差が多く難しいコースであること、また熱狂的な日本のファンの皆様のおかげです。また、競技運営レベルの質の高さはUCIからも高い評価を得ています。1996年の第5回大会はワールドカップシリーズの最終戦にもなり、世界中から注目されました。


昨年の第31回大会は、秋晴れの宇都宮市森林公園をスタート地点に、10.3kmの周回コースを14周する総距離144.2kmで競われました。ワールドチーム勢や多数の有名選手が積極的な走りを見せる中、残り4周目にニールソン・パウレス選手がアタックを仕掛け、この動きに反応できた4人を加え優勝争いは5人に絞られます。激しい駆け引きの中、ラスト600mでパウレス選手がスパート。2022年に続く宇都宮ジャパンカップ2勝目を飾りました。この年の平均スピードは遂に40km/hの大台に突入。史上最速のレースとなりました。
そして2025年。今年も、チャンピオンの座を巡り、再び世界のトップ選手たちが宇都宮に集います。

コース紹介・観戦ポイント
185mの標高差を14回にわたって駆け上がる古賀志林道のつづら折りの上り坂は宇都宮ジャパンカップ名物。世界トップレベルの選手たちが、時に華麗なダンシングを披露しながら、時に顔をゆがめながら急な坂を上る姿に、毎年、沿道に並んだ大勢のファンが熱い声援を送ります。
そのほか、紅葉した木々が並ぶ赤川ダム沿いや下り坂を一気に下り直角に曲がる県道入口交差点も人気の観戦ポイントです。
宇都宮市森林公園周回コース | |
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周長 | 1周=10.3km |
総距離 | 144.2km(10.3km×14周) |
山岳賞 | 3周、6周、9周、12周 |
コースマップ

標高図

観戦ポイント

1. スタート/フィニッシュ地点
観戦ゾーン正面には、大型ビジョンとステージが設置され、レースの状況を大型ビジョンで見て、実況解説を聞いて、より観戦を楽しめます。レース後の表彰式も同ステージで行います。その他、協賛ブース、オフィシャルグッズの販売、トイレ、飲食ブースなども設けられます。

2. 補給地点
スタート/フィニッシュ地点から200メートルほど進んだところが補給地点。補給食や水の入ったボトルを待機しているチームのスタッフが、選手に手渡し。選手とスタッフのチームワークが見どころです。

3. 赤川ダム
湖沿いを色とりどりのジャージを身にまとった選手たちが走り抜けます。湖畔の景色とトップライダーたちの力走が同時に楽しめるスポットで、家族やグループでゆったりと観戦できます。

4. 古賀志林道上り坂
古賀志林道のつづら折りの上り坂は、宇都宮ジャパンカップの名物スポット。華麗なダンシングや、歯を食いしばって急な坂を駆け上がる選手たちを間近で応援できる絶好の観戦ポイントです。

5. 古賀志林道山頂
振り返ると屹立した古賀志山の絶壁が見えるコース内で最も標高の高い古賀志山の山頂。このポイントでは、3周回ごとにトップで通過した選手たちに山岳賞が贈られます。山岳賞を狙った選手たちのデッドヒートは、一見の価値あり。

6. 県道入口交差点
選手達が牧場から一直線に下りてくる様子から直角に県道入口に入るコーナーまで広く見渡せるオススメの観戦場所。

7. 田野町交差点
スタート/フィニッシュまで残り約3キロ地点。ハイスピードで直角に左折する様は、まさに圧巻です。近くにコンビニや売店もあるため、ちょっとひと休みするのにも最適。