1993年

カレラチームの監督であるD・ボイファーバは前年の汚名を返上すべく、とっておきのエースを日本に送り込み、彼にジャパンカップの制覇を指令した。その男こそがツールの山岳王クラウディオ・キアプッチ。レースのちょうど中間、6周目にキアプッチが敢然とアタック。これについて行けたのは、チームメイトのベアート・ツベルグとロシアのディミトリ・ネルバンのみ。完全に主導権を握ったキアプッチは最終周回に2人を突き放し独走を決める。そして、彼は両手の人差し指を天に高々と突き上げながらゴールするのだった。

(c)下野新聞社

リザルト
1. クラウディオ・キアプッチ (カレラジーンズ イタリア) 4h16'53
2. ベアート・ツベルグ (カレラジーンズ スイス) +3'41
3. ディミトリ・ネルバン (ノブユーマ ロシア) +3'43
4. ジル・ドリオン (カストラマ フランス) +8'18
5. ビアチェスラフ・エキモフ (ノブユーマ ロシア) +8'19
6. ハインリッヒ・トルムヘラー (カストラマ ドイツ) +8'25
7. トーマス・ウェグミューラー (フェスティナ スイス) +8'26
8. ティエリー・ブルギニオン (カストラマ フランス) +8'33
9. 安原昌弘 (日本) +8'59
10. トム・デスメット (ロット ベルギー) +8'59